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統合失調症は治療しない期間が長いと回復も難しくなります

統合失調症の治療を待つ男性

 

なぜ「早期発見」が大切なのでしょうか

どんな病気でも、発病したあと放置すれば、確実に症状は悪化し、慢性化します。特に、統合失調症の場合、発症してから最初の2〜3年の病気の状態が、その後の予後(将来の経過)に大きな影響をおよぼすといわれます。

 

統合失調症の原因はまだ十分に明らかではありませんが、画像検査では、脳の前頭葉に萎縮か見られることがわかっています。前頭葉は、思考、記憶、意欲、情動といった、人間にとって重要な機能をつかさどる部分です。

 

治療をしないまま放置する時間が長ければ長いほど、この萎縮は進み、回復は困難となりますそうした事態を防ぐ意味でも、早く病気に気づき、専門家による適切な治療を受けることが大切です。

 

また、一般に、急性期の陽性症状は抗精神病薬によく反応しますので、症状があらわれはじめた早い段階で抗精神病薬による治療を開始することができれば、それだけ回復する可能性も高くなります。

 

 

患者さんが病院へ行きたがらない理由

ところが、海外の調査では、統合失調症を発病してから治療開始までの期間(未治療期間)の平均は1〜2年とされています。

 

なぜ、統合失調症の場合、治療開始が遅れる傾向があるのでしょうか。それにはいくつかの理由が考えられます。

 

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「病識」がない

病識とは、自分が病気であると自覚することです。統合失調症の患者さんには病識がかいとよくいわれます。精神疾患の場、カゼや腹痛のように体にはっきりとした症状が出る病気と違って、病気であることをなかなか認識しにくいということがあります。

 

また、本人も何となく「おかしい」と思っていても、病気に対する知識がないために、それが統合失調症の症状であることに気づかないということもあります。

 

さらに、幻聴や妄想など、統合失調症に特徴的な症状があったとしても、本人には「実際に聞こえているもの」「実際に存在しているもの」として認識されているのでそれが病気の症状だとは気づきません。

 

 

病気だと認めたくない

自分か統合失調症であることを認めると、「精神病院に強制的に入院させられてしまうのではないか」「自分の人生は終わってしまうのではないか」などと不安や恐怖にかられ、あえて病気であることを否定しようとします。

 

このように、患者さんに「病識」がないことは、治療を進める上で大きな障害となります。治療を行うどころか、家族が病院に連れて行くことすらできない場合が少なくありません。

 

病院に行きたがらない患者さんを説得するのは、困難で、つらい作業ですが、ただ、病気を悪化させないためにも、もし「統合失調症のはじまりはこんな症状からです」にあげたような症状が見られたら、なるべく早く本人を説得して専門医へ連れて行くことが大切です。

 


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