わかりやすく統合失調症を解説します | 統合失調症チェックナビ

統合失調症では話が分かりにくいのは、妄想や幻覚が原因のこともあります

思考障害の男性

 

考えがうまくまとめられず苦痛を感じることも

統合失調症は、「脳の統合機能が一時的に失調する病気」です。そのため、考えをつなげる働きも障害され、「思考障害」という症状があらわれます。思考障害は陽性症状の1つです。

 

思考障害は、大きく「思考過程の異常」と「思考内容の異常」の二つに分けることができます。

 

「思考過程の異常」は、考える道舘や脈絡そのものに異常が見られることで、以下のような症状があります

 

 

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  • 思考途絶 … 思考の流れが急に中断したり、停止します。そのため、考えている途中で、突然内容を忘れたり、急に話し出したり黙ったりします。本人は、「考えが急に止まってしまう」「急に何を考えてよいかわからなくなる」「考えが突然消える」「考えが奪い取られる(思考奪取)」「考えが盗まれる」などと感じます。統合失調症の思考障害の代表的な症状です。
  • 思考制止 … 考えるスピードが遅くなったり、思考が停滞したりします。本人は、「考えが頭に浮かばない」「なかなか結論が出せない」「頭が空っぽになった」などと感じます。
  • 観念奔逸 … 観念が活発に次から次へとわき出し、話が脱線します。多くの場合、早口で多弁です。
  • 自生思考 … 自分の意に反して、勝手に考えやイメージが次々に浮かびます。内容はとりとめのないものが多く、本人はしばしば苦痛を感じます。
  • 滅裂思考 … 考えがあちこちに飛び、いっていることが支離滅裂になります。これも統合失調症の思考障害の典型的な症状です。
  • 思考迂遠 … 話がまわりくどく、結論を出すまでに時間がかかります。
  • 連合弛緩 … 観念の意味ある結びつきを欠き、話のまとまりがなくなります。
  • 思考保続 … 同じ匐念、同じ言葉がくり返しあらわれて、思考が先に進まなくなります。

 

もう一つの「思考内容の異常」には、統合失調症の代表的な症状である「妄想」があります。

 

統合失調症の患者さんの話の内容がわかりにくいのは、まとまりがなかったり、話があちこち飛んだりすることだけが原因でなく、しばしば妄想や幻覚がともなっていることも大きな原因です。

 

 

「言語新作」と「言葉のサラダ」

 

統合失調症では、言葉の「統合機能」がうまく慟かないため、意味不明な、本人にしか通用しない新しい言葉をつくり出したりします。これを「言語新作」といいます。言葉客独自の意味で使うほか、その人にしかわからない記号や綴りや漢字をつくったりすることもあります。

 

また、さらに症状が重くなると、ただ言葉を羅列しただけの「言葉のサラダ」といった状態になることもあります。たとえば、「ワカメは隕石だから今日は会社を休もう」や「ネコは緑色だから卑弥呼だ」といった、ただ言葉を無意味に並べただけのいい方です。

 

ただし、患者さんがなぜこのような奇妙な表現を好んでするのかは不明です。

 


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