わかりやすく統合失調症を解説します | 統合失調症チェックナビ

統合失調症では治療のメリットを説明して粘り強く説得しましょう

統合失調症の病院の受付の看護師の笑顔

 

治療をすれば楽になるとやさしく説明しましょう

統合失調症は、発症後2〜3年の病気の状態が、その後の予後に大きな影響をあたえるといわれています。そのため、できるだけ早く病気に気づき、専門家による適切な治療を受けることが大切です。
ただ、発症直後の患者さんの多くは、自分が病気であるという自覚(病識)がありません。また、妄想や幻聴などが激しいときには、患者さんは強い不安と恐怖におびえています。こうした時期に患者さんを病院へ連れて行くことは容易ではありません。

 

 

患者さんが、どうしても治療を受けることを納得しない場合には、ある程度、家族がイニシアチブを取る必要があります。

 

ただし、その場合、患者さんに何の説明もしなかったり、あるいは「ウソ」をいって病院へ連れて行くことは避けるべきです。家族や病院への不倡感がつのり、その後の治療にも悪影響をおよぼすからです。

 

「精神科」という名前に抵抗があるようなら、「あなたの症状をみてもらうのにいちばんよい診療科」といういい方をするなど、患者さんにあとで「ウソをつかれた」と思われない表現を考えましょう。

 

急性期の患者さんは、不眠や食欲不振、不安、恐怖、緊張など、さまざまな心身の不調を感じています。家族は患者さんに、こうした不調は病気の症状であり、治療をすれば必ず楽になるからと、やさしくねばリ強く説得することが大切です。

 

また、受診をすすめるにあたっては、患者さんの不安をかき立てないことも大切です。はれものにさわるような対応をしたり、あいまいないい方をすると、かえって患者さんの不安を助長しますので、落ち着いておだやかに、率直に話すことがポイントです。

 

 

患者さんがいつまでも受診を拒否するふうな場合などに、「黙っていうことを聞きなさい」とか「いつまで家族を困らせるんだ」などと、つい感情的な言葉をぶつけがちですがこうした命令口調やきついいい方は逆効果で、患者さんは反発を感じるだけで治療にはまったくプラスになりませんので避けましょう。

 

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緊急な入院が必要な場合もある

急性期の症状が激しい時期で、本人が自殺する可能性があったり、他人を傷つけたりする危険性があって家族だけではどうにもならないような場合には、やむをえず警察の力を借りたり、強制的に入院させることがあります。

 

このような、本人の意思に反した挌置を取る場合には、下よりいっそラ患者さんに納得してもらえる説明が必要となります。

 

ポイントとしては、患者さんの状態がある程度落ち着いてきたら、「家にいたのでは神経が休まらないので、入院してしっかり休養したほうがよい」とか「病気で身も心も疲れているようだから、入院して回復をはかったほうがよい」などと、入院することが患者さんのプラスになるとわかつてもらうことが大切です。

 

また、入院するのがどんな場所で、どのくらいの期間入院する必要があるのかといった説明もしたほうがよいでしょう。

 

そして、患者さんの不安をやわらげる意味でも、入院するのはあくまでも一時的で、症状が落ち着いてきたら、自宅でゆっくり療養すればよいということも伝えましょう。

 


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