わかりやすく統合失調症を解説します | 統合失調症チェックナビ

統合失調症では病院の外来通院は時間が限られるので質問などは事前にまとめておくとよいです

統合失調症の病院の受付の女性の笑顔

 

軽症の患者さんが増えてよい薬も開発されています

統合失調症の治療は、現在、通院治療が主流となっています。その理由としては、下記の点があげられます。

  • 重度の患者さんが減り、最近は軽症の患者さんがふえている。
  • 薬の開発が進み、医療の質が向上している。
  • 入院しても、早期に退院できる患者さんがふえている。

 

統合失調症のように、長期にわたる治療が必要な病気では、患者さんが日常生活を送りながら外来で治療を受けられるということは、非常に大切です。

 

患者さんの状態によっては、入院治療を考えなければならないこともありますが、その場合でも、患者さんへの影響を考え、慎重に判断する必要があります。

 

入院は、24時間体制で患者さんの状態を観察し、集中的な治療ができるというメリットがありますが、それでも患者さんにとって、外来より入院のほうがよいとは必ずしも限りません。入院によって、症状が一時的に悪化してしまう患者さんもいるからです。

 

また、長期にわたる入院生活で、患者さんの社会性や生活能力が低下してしまうことも大きな問題です。

 

こうした点を総合的に考え、仮に患者さんの症状が悪化した場合でも、外来へひんぱんに通院してもらうなど、患者さん、家族、医療機関が協力して、できるだけ在宅で治療をつづけられるように努力することが大切です。

 

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外来通院のポイント

外来では、主治医と患者さんとの面談(問診)が中心となります。

 

しかし、統合失調症の患者さんは、病気のために、人と話すのを苦痛に感じたり、コミュニケーションがうまくとれないことも多いので、本当に知りたいことや訴えたいことが医師に十分に伝わらないおそれがあります。

 

また、外来では診察の時間もあまりとれないということもありますので、医師にいいたいことや聞きたいことを、あらかじめメモにまとめておくとよいでしょう。

 

外来で、主治医が患者さんに確認したいことは、主に以下のようなことです。

  • 一般的な健康状態 … よく眠れているか、体がだるくないか、食欲はあるか、便秘や下痢はしていないか、など。
  • 服薬について … 薬をきちんと飲んでいるか、薬が飲みにくくはないか、苦痛な副作用はないか、など。
  • 精神状態について … リラックスできているか、ストレスを感じていることはないか、家族とうまくいっているか、など。
  • そのほか … 地域活動支援センターや患者会などで仲問と交流ができているか、身近な相談相手がいるか、リハビリテーションなど生活技能を高める機会があるか、など。

 

 

できるだけ一人で通院してもらいましょう

通院にあたって、家族が同行するかどうかは大きな問題です。初期の、まだ病状が安定しないうちは家族が同行したほうがよいかもしれませんが、ある程度症状が落ち着いてきたら、患者さんの自立を助ける意味でも、できるだけ1人で通院させるようにしたほうがよいでしょう。

 

ただし、その場合でも、1〜2カ月から数カ月に一度は、家族のほうから頼んで主治医と会って話をするようにしましょう。その際は、患者さんといっしょか、あるいは別に会う場合には、そのことを患者さんに伝えておくようにしてください。家族が安心するためだから、といえばわかってくれるはずです。


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