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統合失調症では電気けいれん療法は安全で即効性の高い治療法です

統合失調症の電気けいれん療法

 

安全で、十分な効果が期待できる治療法

電気けいれん療法は、うつ病の治療で、難治性のうつ病など、薬物療法を行ってもなかなかよい効果が得られない場合などに行われる治療法ですが、統合失調症でも、症状が活発なのに副作用のために薬が投与できない場合や、興奮や昏迷などの緊張症状が強い場合、あるいは自殺の危険性が高い場合などに有効な治療法です。

 

 

電気けいれん療法は、頭部に電極をつけて電流を流し、その刺激によって脳の神経の働きを通常の状態に戻す治療法です。

 

電気刺激によりけいれんが起こることから「電気けいれん療法」と呼ばれていますが、最近は、全身麻酔をしたあと、筋弛緩剤を投与し、けいれんが起こらないようにした「修正型電気けいれん療法」が主流となっています。

 

通電療法は、安全で、なおかつ即効性があることが特徴です。ただし、実施する場合には、必ず本人および家族の同意が必要です。

 

通電は、こめかみに器具をつけてから3秒ほど行います。全身麻酔をかけるので、入院して行う必要があります。大体週に2〜3回、計6〜12回を1クールとして行います。

 

副作用としては、頭痛や、一時的に記憶障害が起こることがありますが、重大なものはありません。

 

ただし、電気けいれん療法は、即効性がありますが、持続性がないともいわれており、そのため定期的に電気けいれん療法を受けるとよいとされています。

 

なお、電気けいれん療法はどの病院でも受けられるわけではありません。

 

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電気けいれん療法の手順

@説明・同意・検査

  • 治療のメリット・デメリットを医師が説明し、患者さん本人や家族の同意を得る。
  • 血液検査、心電図、胸部X線検査、頭部CT検査などを行い、治療を受けるのに問題がないことを確認する。

 

A入院

  • 入院する。

 

B治療前の準備

  • 絶食し、点滴をする。

 

C電気けいれん療法

  • 内科医、麻酔医、精神科医、看護師がチームで行う。
  • 手術室、もしくはそれに準ずる部屋で行う。
治療内容
  1. 治療開始前に点滴をはじめる。
  2. 通電用の電極を貼りつける。  j
  3. 短時間作用の麻酔薬を静脈注射する○
  4. 麻酔が効いてきたら、けいれんを防ぐ筋弛緩剤を 静脈注射する。
  5. 通電用の電極から短時間(数秒)約100ボルトの電気刺激を加える。
  6. 脳にけいれんと同じ変化が起こっていることを脳波計で確認する(実際のけいれんは起こらない)。
  • 通電後、患者さんは自分で呼吸ができるようになったら病室に戻る。酸素吸入はつづける。病室でしばらく休みます。
  • 治療は、開始から終了まで30〜45分程度。

 

 


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