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統合失調症では作業療法はデイケアなどの中心的なプログラムです

作業療法を頑張る笑顔の女性

 

作業療法の具体的な内容

作業療法は、リハビリテーションとしては長い実績があり、心身に障害をかかえる人のために、病気や障害ごとにそれぞれ独自のプログラムを持っています。入院中の患者さんや、また退院後も、デイケアなどで中心となるプログラムの一つです。

 

作業療法とは、文字通り、さまざまな作業活動を行う療法ですが、具体的な作業としては次のようなものがあります。

 

  • レクリエーション … 室内ゲーム、散歩、絵画、陶芸、木工、折り紙、コラージュ、手芸、料理など。
  • 室内での作業 … 袋詰め、折り箱づくり、造花づくりなどの簡単な作業。
  • 屋外での作業 … 園芸、農作業など。

 

ほかに、製パンや印刷、クリーニングなどの設備を持ち、実際に作業を行っている施設もあります。

 

この中の絵画や陶芸などは「芸術療法」としても取り組まれています。芸術療法には、ほかに、演劇、音楽、踊り、俳句や短歌などがあります。芸術療法は、精神療法に近い分野なので、作業療法と分けて考える場合もあります。

 

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作業療法の効果と問題点

作業療法は、作業療法士(OT)の指導で行われます。作業療法士は、精神科の医師の指示のもとに作業療法を行います。作業療法士は、患者さんが集中できるような作業活動を見つけて、それぞれの患者さんに合ったものを取り入れてくれます。

 

作業療法は、言葉をあまり使わずにすむ交流を通じて、ストレス解消や自分の価値観を高めるなどの効果が期待できます。また、次のような効果もあります。

 

  • 決められた時間に参加することで病気のために不規則になっている生活のリズムを改善することができる。
  • ほかの患者さんと交流することで、あるいは共同で作業を行うごとで、苦手としている対人関係や協調性を学ぶことができる。
  • 一つの作業をつづけることで、持久力や集中力を学び、まとまりにくい思考や行動を調整することができる。
  • 作業に集中することで、幻聴に気をとられる時間を少なくすることができる。

 

作業療法の効果を上げるためには、患者さん自身が自主的に参加して、効果があらわれてくるのを実感しつつ理解することが必要です。イヤイヤながら参加するのでは、かえってそれがストレスとなり逆効果となりますので、もしも「つまらない」「強制的にさせられている」と感じられる場合は、遠慮なく担当の医師や作業療法士に相談しましょう。

 

作業療法は、「こなす」のではなく、あくまでも「楽しみながら」行うことがポイントです。

 


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