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統合失調症では患者さんが拒否しても嘘をついて入院させるのは避けましょう

入院を断固として拒否しているる統合失調症の女性

 

同意が得られない場合は医療保護入院もあります

入院が必要と判断された場合、患者さんにどのように告げるかは大きな問題です。

 

基本的には、主治医が精神保健福祉法が規定する「入院告知」の手順を踏んで説明しますが、入院形態により説明の仕方は少し異なります。

 

入院することについて患者さんの同意が得られている場合は、医師から「入院する理由」、あるいは「入院するメリット」を説明します。

 

たとえば、「あなたはいま幻覚や妄想が活発な状態で、治療が必要です。早く治療すれば十分に回復しますので、入院をおすすめします」とか、「家ではいろいろなことが気になってゆっくり休めないでしょうから、入院してしっかり睡眠をとりましょう」などといいます。

 

そして、治療の内容や大体の入院期間、入院する施設のことなどを説明します。

 

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もちろん、入院は患者さん本人の同意を得て行うのがいちばん望ましいことですが、中には入院を強く拒否する患者さんもいます。入院を拒否する理由として多いのが、

  • 自分は病気ではないので、入院する必要はない(病識がない)
  • 通院しながら治療するので、入院の必要はない

などです。このような場合は、主治医から入院治療の必要性を説明してもらいますが、それでもかたくなに入院を拒否する患者さんもいます。

 

患者さんの同意がどうしても得られない場合は、それ以上対立がエスカレートするのを避け、「あなたの気持ちはわかりましたが、医師としては、いまは入院してしっかり治療を受けることがいちぱんあなたにとってもよいことだと考えますので、今回はご家族の同意にもとづく医療保護入院で入院していただきます」と説明して、患者さん本人に医療保護入院の告知書を渡します。

 

医療保護入院には、「家族等(配偶者、親権者、扶養義務者、後見人または保佐人)」のうち一人が同意すればよいことになっていますが、家族はよく話し合って、なるべく全員の意見を統一しておくことが大切です。そして、「家族みんなが心配しているから、入院させたいと思っている」という思いを本人に伝えることが必要です。

 

 

患者さんにうらまれるのをおそれて、「1日だけだから」とか「すぐ家に帰れるから」などとその場しのぎのことをいうのは、結果的にウソをつくことになり、信頼関係をそこねてしまうので要注意です。

 


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