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統合失調症では病院を転院する時は症状悪化も考えて慎重に考えましょう

統合失調症の患者さんが転院する際のカルテ

 

よい信頼関係が築けないなら転院も選択肢の一つです

統合失調症の治療は、非常に長期にわたります。急性期の症状が落ち着くまでに1〜3カ月ぐらいかかるのは、むしろ一般的です。しかし、家族は、早く治ってほしいという気持ちが強すぎるあまり、なかなか改善しない症状は治療方法に問題があるのだと思い、病院に不満や不信感をいだく場合があります。

 

 

統合失調症は長い経過をたどる慢性疾患なので、治療をつづけていく上で、医師と、患者さんや家族との信頼関係は非常に重要です。逆にいえば、良好な信頼関係がなければ、決してよい治療はできないといえるでしょう。

 

もちろん、主治医が統合失調症の治療経験が浅いように感じられ、安心してまかせられないので、ほかの医師にみてもらいたいと思うこともあるかもしれません。

 

そのような場合は、家族の決断のもと、治療の場をかえる(転院する)ことも選択肢の一つです。

 

 

転院を決める前にすること

ただし、家族の疑念や不安だけでスパツと転院を決めてしまうのは患者さんのためには決してよいことではありません。病院をかえてしまえば、それだけ治療が遅れる可能性が生じますし、また、統合失調症の治療法は、ある程度確立されているのでほかの病院へ移っても、治療内容はかわらないかもしれないからです。

 

 

また、入院して治療をはじめても、先に述べたように、効果がすぐにあらわれるわけではありません。薬の効きは患者さんによって異なりますし、効果が出る速さもまちまちです。よくなったように見えても、再び症状が悪化する場合もあります。

 

統合失調症は慢性化しやすい病気であり、治療には長い時間がかかるということを理解する必要があります。家族は、患者さんの症状に一喜一憂しないことが大切です。

 

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それでも病院の治療に納得がいかない場合には、すぐに転院を考えるのではなく、まず主治医をはじめ担当のスタッフに、疑問や不満に思っていることを率直に伝え、よく説明してもらいましょう

 

最近は、病院側も治療に対して不信感を持たれないように、患者さんや家族にできるだけわかりやすく治療の方針や内容を説明するようになっています。もしもそうした説明をいやがるような病院なら、よい病院とはいえません。

 

 

転院先をどう探すか

転院は、「患者さんのために」ということを大前提に、まず患者さん本人の意思を確認した上で決めることが大切です。

 

転院を決めたら、まず、主治医に「診療情報提供書(紹介状)」を書いてもらいます。それを持って、転院先の病院へ行くことになりますが、簡単に次の病院が見つからない場合もあります(残念ながら、患者さんが転院してくることを歓迎しない病院もあります)。

 

そのような場合は、保健所や精神保健福祉センター、あるいは地元の家族会などに相談する方法もあります。

 

転院がうまくいって、患者さんの症状が好転するケースもあれば、逆に転院したことが患者さんにはマイナスとなるケースもあることも想定したうえで、転院は慎重に考える必要があります。


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