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統合失調症ではあせらずに少しずつ環境の変化に慣れましょう

統合失調症の回復を祝う家族の笑顔

 

復学や復職も大きな環境の変化と言えます

統合失調症の回復には長い時間がかかります。少し症状がよくなると早く復学、あるいは復職したいという気持ちになりますが、しかし「あせり」は禁物です。

 

以前通っていた学校や職場へ復帰するときも、「以前いたところに戻るだけ」と軽く考えずに、もう一度慣れることからはじめたほうがよいでしょう。復学や復職も、大きな環境の変化となります。

 

決して「遅れを取り戻そう」とがんばったりしないで、自分のペースを守りながら、少しずつ環境の変化に慣れていくことが大切です。

 

 

復学のポイント

以前通っていた学校に復学するときは、中学校や高校の場合は、主治医からの復学可能という診断書の提出を受け、学校の担任教諭や養護教諭、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどが連携を取りながら復学の手続きを行います。

 

大学の場合は、精神疾患をかかえた学生への就学支援を積極的に行っているところもあります。大学によって異なりますが、ふつうは主治医と大学の保健管理センター(保健相談センター)、学生相談室などが連携して、復学に向けたサポー卞を行います。

 

復学が可能かどうかのポイントとしては、症状がある程度落ち着いて、幻覚や妄想などの症状がほとんどと見られないことがあげられます。また、人とのコミュニケーションがとれて、1人で通学できることも条件です。

 

特に、以前はふつうに通っていた通学路も、病み上がりにはきつく感じられるものです。はじめは、電車がすいている時間帯を選んで乗ってみるなど、少しずつ通学路に慣れていく工夫が必要です。不安な場合は、最初は家族などに付き添ってもらって通学するとよいでしょう。

 

しばらくぶりに学校へ戻ると、事情を知らない友だちなどから、休んでいた理由などを聞かれることがあります。そういう場合にそなえて、あらかじめ聞かれそうな質問への答えを用意しておくと安心です。不測の事態はストレスのもとになります。

 

復学にあたっては、あらかじめ「起こりそうな問題」にそなえておくという心がまえも必要です。これは復職の場合も同様です。

 

もし何か問題が起こうた場合は、すぐに主治医やスクールカウンセラーなどに相談しましょう。また、通学途中や学内で具合が悪くなったときにどうするかを、前もって相談しておくことも大切です。

 

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復職のポイント

統合失調症の人の就労能力は、リハビリなどでかなりよいところまで回復することは確かです。ただし、「とっさの事態に対する判断力」や「精神的タフさ」といった点では、まだまだ欠けるところがあるのも事実です。

 

ですから、復職の場合は主治医が「復職可能」と判断しても、すぐに前のような仕事に戻れると考えないほうがよいでしょう。まずは、「リハビリ出社」というぐらいの気持ちで、少しテンポを落とし、なるべく
負担の少ない仕事からはじめるというのがでよい復帰の仕方です。

 

以前と同じ仕事に戻りたいという気持ちは理解できますが、それがあせりとなり、ストレスとなって、病気が再発してしまっては元も子もありません。

 

復職する場合は、主治医からその会社の産業医に、産業医がいない場合は信頼できる上司に復職の意思を伝え、現状を把握した上で、もっとも適した部署や勤務時間などについて検討してもらいます。

 

復職にあたっては、どのような病気で休職していたのかを、あえて伝える必要はありません。また、復職の際に診断書が必要な場合も、主治医は患者さんの不利益にならないようつに配慮してくれるはずです。


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